20年間のボクシングファンであり元プロボクサーによる現在のボクシング界の話です。

ボクシング ~最強のチャンピオン~

長谷川穂積 山中慎介

山中慎介 宿敵アンセルモ・モレノを倒しバンタム級最強の証明!

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山中慎介 宿敵アンセルモ・モレノを倒しバンタム級最強の証明!
ボクシングWBC世界バンタム級タイトルマッチは9月16日エディオン大阪で行われ、チャンピオン山中慎介は宿敵アンセルモ・モレノを破り11度目の防衛に成功します。

アンセルモ・モレノとは昨年9月に第一戦を行い2-1の際どい判定で勝利し、約1年ぶりの再戦。 この勝利でKOというハッキリとした形で決着をつけることができ、バンタム級最強を証明することができました。

このダウンの応酬から、難敵モレノを7ラウンドKOくだしたこの試合はBoxingSeane.comの2016年度年間最高試合賞に選ばれました。


すさまじい試合でした。山中・モレノ共にパンチがあり、1ラウンド目からみごたえのある、これぞボクシング!というような試合でした。 これは年間最高試合の候補にもあがるのではないでしょうか。

今回、世界的に評価の高いアンセルモ・モレノを倒したことで、リングマガジン社のベルトも送られました。

山中慎介はすでにパウンドフォーパウンドランキングにも顔を出していますが、また順位をあげることになるのではないでしょう。

これから試合の内容に触れていきますので、よろしかったらこちらをご参照ください。
ボクシングの判定について書いた記事です。

http://bokubokusaaa.rev1028.red/2016/03/16/%e3%83%9c%e3%82%af%e3%82%b7%e3%83%b3%e3%82%b0%e3%81%ae%e6%8e%a1%e7%82%b9%e6%96%b9%e6%b3%95%e3%82%b8%e3%83%a3%e3%83%83%e3%82%b8%e3%81%ab%e3%81%a4%e3%81%84%e3%81%a6-%e7%96%91%e6%83%91%e3%81%ae%e5%88%a4/

サウスポー同士の1年ぶりの再戦です。お互いサウスポーで右のリードブローがあたりやすい。

初回、モレノが左ストレートをきっかけに左右の連打。 山中はその連打をまともにもらいます。
数発まとめてもらったので危険な感じはしましたが、あわてた様子はありませんでした。

ラウンド終了直前、山中が左を顔面に合わせると、モレノは前のめりにダウンをします。

なのでこのダウンでこのラウンドは逆転して山中10-8がつきます。

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4ラウンド目の公開採点のとき、少し違和感を感じた人も少なくなかったと思います。
山中慎介有利。。
この1ラウンドなんですよね。  ラウンド中盤に山中が連打をもらい、劣勢にみえたかもしれませんが、終盤にダウンを奪っています。

ダウンを奪うと基本的にそのラウンドはダウンを奪ったほうの10-8となります。
モレノ10-9と思っていたのに、このダウン1回で山中10-8になったので、3ポイントも差が出てきます。 
この差はボクシングを知らない方にはわかりにくい部分だったのではないでしょうか。

2回、お互いにパンチがあるのがハッキリとわかります。 山中が左を当てるが、モレノも左をヒット。1年前の時よりもお互いはるかに好戦的に出ていきます。

3回、ガードにも気をつけながら、山中は少し足を使いながら戦います。
山中は3回を偵察に費やしたあと、4回にでていきます。モレノも右フックを合わせるなど激しいパンチがぶつかりあう音がする緊迫した展開が続きます。このラウンド終盤、モレノの右フックで今度は山中がダウンを喫します。4回終了時に公開採点が発表され、ひとりが37対37でイーブンだったが、二者は38対37で山中リードという2-0で山中リードという内容。 しかし1ポイント差では安心できません。

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ほぼ互角で迎えた5ラウンド目も中間距離での強打のやりとりが続き、山中の左がクリーンヒットしますが、その後右フックの打ち合いでまともにパンチを浴びた山中が後方に弾かれてダウンを奪われます。

すぐに立ち上がります。ラウンド終盤だったので助かった感じがしました。

6回、今度は山中の左が命中し、モレノは腰からダウンをします。
再開後、ダメージの深いモレノはクリンチを多用し、持ち味の防御力で追撃を止めます。山中は浅く左をフォローしたものの仕留めるまでには至りません。

やりにくさが手に取るようにわかりました。 ボクシングで危険なのはよけられた直後です。 パンチを打ち、かわされ、体制が整っていないときに打ち込まれたパンチにボクサーは被弾してしまいます。

7回、山中がKOを狙って攻めて出ます。
青コーナー前で山中の左ストレートがカウンターで命中し、モレノは強烈なダウンを喫します。
辛うじて立ち上がって試合は再開されたが、ダメージは濃厚。。
山中はチャンスを逃すまいと連打をたたみかけるとモレノは自コーナー前で座り込むようにダウンをします。
今度はレフェリーがノーカウントで試合を止め、そこで試合は終了です。

ダウン応酬のスリリングな試合でした。 長谷川の試合といい、今日の試合はすばらしかったです。

勝利者インタビューで山中は

ボクシングをやっていてよかった。幸せな瞬間。これだけ多くのファンに来てもらい力をもらった。危ないと思っていた人もいたと思うが、バチッと決めた

と、早口で喜びを表現していました。
そして山中慎介はリング誌のベルトを手にしました。 

これは、「ボクシングの聖書」とも呼ばれる、アメリカのリング誌という、雑誌が、その階級で最も強いとされるチャンピオンに贈られるベルトです。1920年から続く伝統あるベルトです。 
よろしかったら上記のリンクから入っていただけると詳しい解説が書いてあります。

それにしても、稀に見る激しい試合でした。 これで11度目の防衛に成功し、長谷川穂積の持つ10度の防衛を抜き単独トップに立ちます。

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この試合は山中慎介の打たれ強さが光った試合だったと思います。 モレノの強打をあれだけ浴びて、倒されない。。。
ボクシングにはやはりどうしても打たれ強さは大事です。

試合を優位に進めていても一発で流れが変わってしまうことはよくある話ですからね。

あと2回で35年前具志堅用高さんが作り上げた13連続防衛記録に並びます。
ぜひ記録を塗り替え、日本ボクシング界に新たな歴史を作ってほしいと思います。

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同日行われた長谷川穂積の世界挑戦です。

http://bokubokusaaa.rev1028.red/2016/09/16/%e9%95%b7%e8%b0%b7%e5%b7%9d%e7%a9%82%e7%a9%8d3%e9%9a%8e%e7%b4%9a%e5%88%b6%e8%a6%87-%e3%82%a6%e3%83%bc%e3%82%b4%e3%83%bb%e3%83%ab%e3%82%a4%e3%82%b99r%e7%b5%82%e4%ba%86%e3%81%abko%e3%81%97%e3%80%813/


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