ボクシング 速報!井上尚弥VSオマール・ナルバエス | 日本ボクシング史上最も偉大な勝利!!
井上尚弥のスーパーフライ級初戦はオマールナルバエス!!
世界タイトル通算27回も防衛している世界的な実力者であり、9年間に渡り16度の連続防衛・2階級制覇も成し遂げている最強のチャンピオン!!
2014年12月30日、東京体育館でWBO世界スーパーフライ級チャンピオンのオマール・ナルバエス(アルゼンチン)と対戦します。
この試合が世界中に井上尚弥の名前をしらしめた一戦となります。
井上尚弥VSオマール・ナルバエス | オマール・ナルバエスの実績
オマール・ナルバエスはボクシング界の世界的な強豪です。
アマチュア時代には世界選手権でフライ級準優勝・パンアメリカン大会フライ級優勝・アトランタ・シドニーのオリンピック出場の経歴も持っております。
2000年アルゼンチンでプロデビューし、11戦全勝を記録。
12戦目で全勝のまま世界チャンピオンになっています。
それから2009年まで9年間にわたりなんと無敗のまま16回の王座防衛を果たし、その後2階級制覇のためにタイトルを返上しています。
日本人歴代最高防衛記録は具志堅用高の13回です。
比較するとこの数字がとんでもない記録かわかると思います。
スーパーフライ級に移った後も2010年5月5日ブエノスアイレスでWBO世界フライ級王座決定戦に出場し、エバース・ブリセノと対戦し3-0の判定勝ちを収め2階級制覇を達成。3度の防衛に成功。
2011年10月22日、後の5階級制覇王者・WBC・WBO世界バンタム級王者ノニト・ドネアに挑戦するが、プロ初黒星となる0-3の判定負けを喫し三階級制覇に失敗した。
その後も防衛を2014年9月19日まで計11度重ねて12度目の防衛戦として2014年12月30日にこの井上尚弥と試合となります。
ボクシング 井上尚弥VSオマール・ナルバエス | 試合内容
注目の第一ラウンド。
軽いフットワークからジャブを突く井上をナルバエスがサウスポースタイルで迎え撃ちます。
開始後20秒。 井上の左フックから右のボディブローがナルバエスに突き刺さります。
その直後に放った右ストレートがナルバエスの額辺りを捉え、ナルバエスがよろめいた後、追撃の右ストレートでナルバエスがいきなりダウン!!
これまで40戦以上の戦績の中、一度もダウン経験のないナルバエスからいきなりダウンを奪います!
直後立ち上がり8カウントまで休んだ後試合は再開されます。
しかしチャンスと見た井上は試合を決めに行き、ナルバエスは防戦一方!
井上の圧倒的なパンチ力にナルバエスは完全に委縮しています。
その後も左フック・右ストレート等、有効なクリーンヒットを重ね、左フックを放ったところでナルバエスがさらにダウンを追加!
試合が止められるかとも思いましたが、ナルバエスは立ち上がり、試合は再開。
この試合は3ノックダウン制なのであと一回のダウンを追加すれば試合は終了となります。
井上はこのラウンドで倒しにかかりますが完全に逃げに入ったナルバエスはロープからロープへと逃げ回りついにとらえきれずに1ラウンド終了のゴングが鳴ります。
プロ・アマ通算160戦一度もダウンを喫したことのないナルバエスから初回にいきなり2度のダウンを奪ういう衝撃の第一ラウンドでした。
2ラウンド目
このラウンドも完全に一方的なラウンド。
サウスポーのナルバエスを相手に井上の大きな左フックと右ストレートが突き刺さります。
1分40秒が過ぎたころ、ナルバエスが放った右に合わせた井上のカウンターが見事突き刺さりナルバエスが膝をつきさらにダウンを追加。
しかしナルバエスは決して試合をあきらめず立ち上がり試合は続行。
完全に実力差にのまれたナルバエスをラスト10秒で左のボディブローで追加のダウンを奪い、わずか2ラウンド3分01秒KO勝ちを収め世界最速となる8戦目での2階級制覇を達成します。
最後の悶絶させたボディをスローでみると右の肝臓の一番効く所にモロに入ってますね( ;∀;)

、
井上尚弥はこの試合でそれまで世界最速だったポール・ウェアーの12戦目での2階級制覇という記録を20年ぶりに塗り替えました。

世界新記録達成!
これは後に報道されたことですが、試合直後のリング上では井上のあまりのパンチ力に、ナルバエス陣営がグローブに鉛を仕込んでいるのではないか?とクレームをつけたらしいですね。
大橋秀行会長が井上尚弥のグローブをその場で外して相手に確認させるとナルバエスのトレーナーは、苦笑いを浮かべて
グレートなニューチャンプだ。
と一言を返したとのこと。
2015年1月6日、2014年の年間表彰選手選考会において、井上は2014年度最優秀選手賞とKO賞に選出され、ナルバエス戦が年間最高試合に選出されるなど3冠を達成しました。
2015年1月10日、上述のナルバエス戦の勝利が評価され、井上はWBOの2015年1月度の月間MVPに選出されました。
実は日本人の世界チャンピオンは日本でしか試合をしないので世界的な評価はほとんど高くありません。
井上もこれまで日本でしか試合をしたことがなく、メキシコやアメリカといった海外の試合経験はありませんが、この試合をきっかけに井上尚弥は海外でも高い評価を受けています
この世界的に有名なチャンピオンを、しかもこれまでプロ・アマ通じて1度もダウン経験のないナルバエスを4度もダウンを奪いKOしています。
この試合の結果を受けて、アメリカの有名なボクシングサイトであるファイトニュースでは2014年の年間MVPに井上尚弥選手を選ばれました。
日本のモンスター井上が世界的な評価を受けた衝撃の一戦となりました!
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