内山高志の引退について | たった一度の敗戦でボクサーが引退する理由

内山高志の引退について | たった一度の敗戦でボクサーが引退する理由



ボクサーの引退について | たった一度の敗戦でボクサーが引退する理由 内山高志の引退 ジェスレルコラレス戦、敗戦より。 ボクシング~最強のチャンピオン~
4月27日に行われたボクシング・トリプル世界タイトルマッチで、WBAスーパーフェザー級チャンピオン内山高志は WBA同級暫定チャンピオンジェスレルコラレスに2ラウンド2分59秒でKO敗けしました。

内山高志のこれからの進退に注目があつまるのですが、インタビューではわからないと答えています。
ところで、ボクシングはたった1回負けただけで「引退」って言葉がすぐに出てきますよね。
今回はなぜボクシングは試合に1度敗けただけで「引退]という言葉が出てくるのか、その理由について書いていきます。


内山高志選手は今年で37歳。確かに今回の敗戦を区切りにしてもいい年かもしれませんね。

僕としては復帰して、もう一度ボクシング界を盛り上げてほしいのですが・・・。

2016年12月14日追記:内山は現役続行を宣言し、2016年12月31日に現WBAスーパーフェザー級スーパーチャンピオンであるジェスレル・コラレスとダイレクトリマッチが決定しています。

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ところでボクシングはなぜ敗戦後すぐに「引退」という文字が付きまとうのでしょうか。

他の競技ではそういったことはないと思います。

野球やサッカー・・・同じ格闘技というくくりで見ても空手・柔道・などなど、、どのスポーツでも1回負けただけで引退という言葉が出てくる競技ってないのではないかと思います。

これは世界戦だからではありません。

4回戦でもKO負けをするとほとんどのボクサーが引退するという話を聞いたことがあります。

確かに、僕の周りの選手もKO負けしたあと、そのショックから立ち直れず、引退したボクサーは少なくありません。

ボクシングの練習は過酷だからなどという方もいらっしゃいますが、僕は他の競技と比べて ボクシングだけが過酷だなんて思っていません。

どんな競技でも一生懸命頑張ってる選手は肉体の限界を超えたトレーニングを積んで、過酷な毎日を過ごしていると思います。

僕は高校時代、スポーツの名門と呼ばれる高校にいましたので、そこにいる様々な競技のトップ選手たちを見てきました。

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どの選手も必死でトレーニングしているし、決してボクシングだけが特別だなんて思ったことありませんでした。

僕はその引退を考える理由をこのように考えています。

このプロボクシングという競技は、チャンピオン にならないと報われない競技なんですよね。

プロボクサーはたった年に3~4回しか試合はしないのに、日本ランカークラス・つまり日本のトップ10に入ってもファイトマネーは良くても2・30万円程度でしょう。

4回戦ボクサーに至っては4万円ほどです。 

そしてそこからマネジメント料ということで33%を差し引かれます。

ちなみに僕はデビュー戦は手取り26000円でした(笑)

とても生活なんてしていけません。

確かに世界チャンピオンになれば高いファイトマネーはもらえるのですが、、、

ボクシングは「1番強くならないと報われない世界」なんです。

だから自分よりも強いと心の底から認める相手がいた場合、そこでモチベーションが途切れてしまうんです。

これは有名なボクシング漫画、 はじめの一歩 でも出てきましたよね。

試合で敗けた主人公の幕之内一歩が、相手が強かったから敗けたんだって潔く負け認めている姿をみて、 鴨川会長が叱りつけます。

鴨川会長は、自分が敗けたって、心の底から認めてしまったとき、ボクサーは引退するということを知っていたんです

そこになにかしら、例えば、「自分がケガをしていたから敗けたんだ」とか、「減量がうまくいかなかったから敗けたんだ」とか、言い訳ができれば、再起する力になります。

その理由を克服すれば自分は負けないんだって思えるからです。

1番にならないと意味のない世界において、自分がどうあがいても勝てない相手がいる。

それを認めてしまったら、引退するしかないですよね。。

だから、言い訳って大事なんですよね。 

口に出したら男らしくないって言われるけど、言い訳って大事なんです。

僕も試合で敗けたとき、同じ理由で引退しました。

自分が相手にすべての面で敗けたって認めてしまったら、勝てないって認めてしまったら、再起なんてできないですよね。。

そしてボクシング はもう1つ、男としてのプライドがかかってるんですよね。

現代の日本で腕力が強い人間が偉いなんて思っていません。

けど男ならわかると思います。

そこはやっぱり比べられて、負けたくないところなんですよね。

そこを比べて敗けてしまい、それが周囲に知れわたるんです。。

正直これは辛い事実です。

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なにをしても楽しくないし、おいしい物食べてもおいしいと感じません。

いや、それ以前においしい物を食べに行こうという体を動かす元気すらありません。。

内山はとても練習熱心なタイプだと聞いています。

ならば、、なおさらショックが大きいとおもいます。 練習熱心というのは負けたくないことの裏返しですからね。。

不安で不安で、負けたくないから練習を頑張るんです。

それ以外に、その押しつぶされそうな大きな不安を軽くする手段がないから・・・。

いつか内山高志が、

試合に勝った後、嬉しいという気持ちより、「今回も生き残れた」ってほっとする気持ちのほうが強い

と言っていましたが、まさにこういう心情からでた言葉ではないでしょうか。

内山高志、どうなるんでしょうか。。 内山高志ならばもう一度、再起してチャンピオンになれる実力があると思うんですけどね。。

2016年7月7日現在、内山選手はまだ去就についての明言はしていません。
ただ、8月31日に後輩である田口良一と河野公平のダブルタイトルマッチが行われます。

もちろん内山高志選手も会場で応援に行くと思いますので、そこで再起のきっかけになればいいなと思っています。

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