井岡一翔VS八重樫東 | 日本ボクシング史上初の世界王座統一戦


井岡一翔VS八重樫東 | 日本ボクシング史上初の世界王座統一戦

WBCミニマム級チャンピオンの井岡一翔VSWBAミニマム級チャンピオンの八重樫東。
2012年6月20日に行われた日本ボクシング史上初の日本人世界チャンピオン同士の王座統一戦!
2012年の年間最高試合にもなった井岡・八重樫戦の詳細をご紹介!
井岡一翔 戦績:9戦9勝(6ko)
八重樫東 戦績:17戦15勝(8ko)2敗

この井岡一翔VS八重樫東戦は、日本ボクシング史上初・日本人世界チャンピオン同士の統一戦として、注目を集めた試合です。

そして試合内容も事前予想を超えた素晴らしいものだったことから、2012年の年間最高試合賞も受賞した試合です。

TBS系列で行われたこの試合の視聴率は、関東地区で18.2%・関西地区で22.3%という高視聴率がマークされこの試合の注目度がわかります。

スポンサーリンク



井岡一翔VS八重樫東 | 試合が成立した経緯


2011年10月24日、八重樫が17戦目にポンサワン・ポープラムックを10ラウンドkoで破りWBA世界ミニマム級タイトルを獲得した控室で、八重樫の所属ジムの大橋ジムの会長・大橋秀行が当時WBC世界ミニマム級チャンピオンである井岡一翔との統一戦について発表しました。

当時の井岡一翔は最高絶頂の時です。

日本人史上最短わずか7戦目で世界タイトルを奪取し、8月には難敵ファン・エルナンデスを相手に初防衛にも成功しています。

井岡一翔のトレーナーである井岡一法氏は2011年の大晦日に2度目の防衛戦を見事1ラウンドTKOで成功すると、年明けの2012年1月6日には横浜の大橋ジムまで直接出向きこの試合の交渉に入りました。

2012年の1月25日に行われた2011年度の年間優秀選手賞の表彰式では、大橋会長が

今年は日本人同士の世界王座統一戦が行われるでしょう

とスピーチしたことからこの時にはほぼ内定していたのではないでしょうか。

井岡・八重樫戦が実現に至るまでの問題点


まずこの試合を行うにあたって、どちらが興行権をもつかということ。

さらに、井岡の試合はTBS・毎日放送系であることに対し、八重樫の試合中継権がテレビ東京にあるということ。

さらにはWBAとWBCという団体によりルールがわずかに異なるため、統一戦の時はどのようになるか等問題点も山積みでした。

しかし両陣営・両選手の試合実現への熱意により問題は一つ一つクリアしていき実現へと向かいます。

そして2012年4月9日。

ついに井岡・八重樫戦の実現の発表が行われました。

試合は6月20日にボディメーカーコロシアム(大阪府立体育会館)で行われ、テレビ中継についてはTBS系列で放映されることが決まりました。

井岡一翔の叔父である井岡弘樹氏と八重樫東のジムの会長である大橋秀行氏が同時代・同階級のチャンピオン同士・ライバル同士だったことからこの試合は代理戦争などと呼ばれたりもしました。

また、チャンピオンには指名試合等のチャンピオンとしての義務もあることからJBCは「統一戦の勝者は10日以内にどちらかのタイトルを手放すこと」という取り決めも行われましたが、両選手とも動じることなく了承します。

またルールに関してはWBAのスリーノックダウン制(1ラウンドのうち3度ダウンを奪ったらKO勝ちになるというシステム)やWBCの公開採点制度(4・8ラウンド終了時にそれまでの採点を公開)など両団体のルールを取り入れ試合は行われます。

WBAミニマム級チャンピオン八重樫東vsWBC井岡一翔、WBCチャンピオンの日本人初の世界タイトル統一戦です。

この試合に向けて八重樫東は、肉体改造に取り組んでいます。

4月の時点で八重樫東の体は、最大酸素摂取量がサッカー日本代表に匹敵する数値を示しており、全身持久力には優れてましたけど、乳酸が血中に貯まりやすく、疲労のピークに達するのが早いという弱点を抱えていました。

同月からはフィジカルトレーナーの土居進 さん(拓殖大学の先輩である内山高志選手のトレーナーでもあります)の指導の下で肉体改造に取り組んでいます。

ボクシング 最強のチャンピオン 八重樫東

当時の井岡一翔は勢いに乗っていました。 正直いきなりこんな危険な相手を選ぶんじゃなくて何回か防衛戦を挟めばいいのにと思いました。。

井岡一翔VS八重樫東 | 試合内容

井岡一翔 身長 165.6cm 八重樫東 身長 161cm
井岡一翔 リーチ 168cm 八重樫東 リーチ 162cm

同じミニマム級のリミットなので体重は同じですが、上記の身長やリーチの差が大きく出る試合内容でした。

1ラウンド
お互い遠い距離からジャブの突き合い。 井岡のバランスが良い。
離れたところでのジャブの付き合いでは井岡に分があり、それをわかってか八重樫は前進し近距離での攻撃を仕掛ける。

近距離で八重樫・距離が離れたら井岡。 優劣をつけるのが難しいラウンド。
八重樫は早くも左まぶたが赤く腫れたか。。

2ラウンド
八重樫の前後の動きに対して横への動きも交えて対応する井岡。

遠い距離での攻防ではやはり井岡が一枚上手か。
しかし、距離が近くなると八重樫の回転の早い連打が井岡を襲う。 

このラウンドは遠い距離からの井岡の右ストレートと接近してからの上下の打ち分けが光った。

3ラウンド
井岡が前進するスタイルに変える。
しかし前進しながらも井岡は自分の距離を保ち、ストレートを中心に八重樫を攻める。

一方八重樫は体ごと前進し、接近してからフックやアッパーで井岡に対抗する。

ラウンド終盤まで八重樫は常に前に出続けていました。

4ラウンド
離れたところでは目や肘などを使いフェイントの掛け合い。
八重樫が前に出ると井岡はリングを丸く使いコーナーやロープに詰まることなかわし続けます。

左ジャブと右ストレートで八重樫を攻め、八重樫の左目は大きくはれ上がります。

5ラウンド
ここでオープンスコアが発表されます。
ジャッジは38-38が3者。 3人のジャッジが全員互角とつけております。

八重樫の目の腫れがひどくなる。
1分を過ぎるころレフェリーも見えているかを確認するが続行の判断。

レフェリーのチェックが入った直後から八重樫がストップを恐れてかより積極的に前に出る。

会場のボルテージは上がり両者の応援団の声が会場を包みます。

ラスト1分は井岡もポイントを取り返すために前進しお互い激しく打ち合います。

このラウンドは積極的に前に出た八重樫のラウンドか。。

6ラウンド
中盤、八重樫の目の腫れがひどく、ドクターのチェックが入ります。
試合続行可能ということで試合は続きますが、試合がストップされる可能性が頭をよぎったのか、両者の打ち合いはさらにヒートアップ!

ちなみにこの腫れは偶然のバッティングによる負傷という扱いなので、ストップとなった場合はこれまでの採点で勝敗が決まります。

なんとしてもポイントをとりたい両者。

ラスト1分ほど残した時に八重樫の動きがわずかに鈍ったか、、後半は井岡が優勢に試合を進めた印象。

この試合はとても激しい打撃戦で、ボクシングの醍醐味の詰まった熱戦でした。
こういった試合を高視聴率の中で中継されたことはボクシングファンとしてとても嬉しいことです。

井岡一翔に敗れたことで八重樫東は惜敗ながらこの試合で初防衛に失敗し、王座を失います。

しかしWBA会長のヒルベルト・メンドーサはこの試合を年間最高試合に値すると評価し、WBCの公式ウェブサイトでもその候補になりうると述べました。 それほどの激しい試合でした。

スポンサーリンク



スポンサーリンク




井岡一翔VSローマンゴンザレス | 井岡が逃げたと言われる理由

辰吉寿以輝のwiki | 90年代のボクシング界のカリスマの息子

関連記事

  1. 八重樫東 | ローマンゴンザレスとの激闘!!

    八重樫東 | ローマンゴンザレスとの激闘八重樫東選手のキャリアの中で最強のチャンピオンとの対…

  2. 田中恒成VS田口良一 | ライトフライ級王座統一戦~最強を決める…

    田中恒成VS田口良一 | ライトフライ級王座統一戦~最強を決める戦い~ボクシング・ライトフラ…

  3. 八重樫東 | 最強チャンピオン・ローマンゴンザレスにも挑んだ激闘…

    八重樫東 | 最強チャンピオン・ローマンゴンザレスにも挑んだ激闘王! 世界タイトル3階級制覇…

  4. ボクシング 井岡一翔VSアルテム・ダラキアン | 指名試合と比嘉…

    ボクシング 井岡一翔VSアルテム・ダラキアン | 指名試合と比嘉や木村との統一戦について…

  5. 井岡一翔VSローマンゴンザレス | 井岡が逃げたと言われる理由

    井岡一翔VSローマンゴンザレス | 井岡が逃げたと言われる理由井岡一翔はロマゴンから逃げた!…

  6. 八重樫東VSサマートレックゴーキャットジム | メリンドは対戦辞…

    八重樫東VSサマートレックゴーキャットジム | メリンドは対戦辞退八重樫東の対戦相手候補であ…

  7. 井岡一翔 統一戦とボクシングのチャンピオンの価値について。

    井岡一翔 年内に統一戦とボクシングのチャンピオンの価値について。次戦の防衛戦・キービンララ戦の内…

  8. ボクシング 5月20日・21日 6大世界タイトルマッチ情報 | …

    ボクシング 5月20日・21日世界タイトルマッチ情報 | 井上尚弥・村田諒太・八重樫東・田中恒成…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

スポンサーリンク

カテゴリー

アクセスカウンター

アクセスカウンター
PAGE TOP