大場政夫 不運な事故で亡くなった永遠のチャンピオン | ボクシング界最強のチャンピオン達~チャンピオン名鑑~


大場政夫 不運な事故で亡くなった永遠のチャンピオン | ボクシング界最強のチャンピオン達~チャンピオン名鑑~

1973年1月23日、現役ボクシングWBA世界フライ級チャンピオン大場政夫は事故で死亡!
享年23歳。事故現場は首都高速5号池袋線・大曲カーブを曲がり切れず中央分離帯を乗り越えて反対車線に出たところで大型トラックとの正面衝突!
ボクシング界の永遠のチャンピオン、大場政夫についてご紹介!

目次

永遠のチャンピオン・大場政夫

大場政夫が亡くなったのは1973年1月23日。

この事故の3週間前の1月2日に自身の持つWBA世界フライ級のタイトルの5度目の防衛に成功しています。

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対戦相手はチャチャイ・チオノイ。

大場の生涯最後の対戦相手となります。

初回から大きな右のパンチでダウンを奪われ、右足首を捻挫するというアクシデント。

ダウン直後からあきらかに足を痛めた様子。

小さなパンチを受けてもよろめきます。

対戦相手のチャチャイ・チオノイもそれに気付いたのか猛然と襲い掛かります。

しかし大場政夫は決してあきらめず足を引きずりながらロープを背負いながらも内側からきちんとパンチを返しストップを拒みます。

なんとかピンチをしのぎながらもラウンド間のインターバルにはセコンドから温水でマッサージを受けながらなんとか試合を続けます。

5ラウンドには、その甲斐があってか、それとも集中力で痛みを取り除いたのか、フットワークが戻ります。

ここから大場の反撃が始まります。

最終ラウンドには一発パンチを当てた大場はチャンスを逃すまいという強い意志で猛ラッシュをかけます。

最終ラウンドで大場も苦しい場面ですが、挑戦者が弱っているところを見ると、休みなく何ダースもの強烈なパンチを舞い、2度のダウンを奪い、その後さらに連打を繰り返しレフェリーは割って入ります。

この大逆転劇に会場中が大騒ぎとなり5度目の防衛を果たしますが、そのわずか3週間後、大場は首都高速で2愛車シボレー・コルベットを運転中に亡くなります。

23歳という若すぎる死に、日本中が悲しみました。

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帝拳ジム初の世界チャンピオン

大場政夫はボクシング界の名門・帝拳ジムが創立45年目にして初めて出した世界チャンピオンでした。

1965年6月、色白で小柄な少年が帝拳ジムに訪れました。

身長は160cmもなかったが、その鋭く輝く瞳が印象的だったといいます。

16歳からトレーニングをはじめた少年がプロデビューをして6連勝(4KO)を飾るという順調なスタートを切りますが、世界タイトル挑戦までには2つの黒星と1つの引き分けを挟みます。

左右の威力のあるストレートに負けん気の強さ。

しばしばダウンをすることもありましたが、それを跳ね返す回復力がありました。

そして大場は器用さも持ち合わせており、インファイトとアウトボクシング・つまり接近しても離れても戦えるという近代的なスタイルも身に着けていました、

そして帝拳ジムのじっくり腰の据えたマッチメイクのおかげもあり、しっかりと実力を身に着けて着々とその地位を築いていきます。

WBA世界フライ級チャンピオンのペルクレック・チャルパンチャイと対戦するまでにノンタイトル戦ではありますが、日本チャンピオンのスピーディ早瀬・東洋チャンピオンの中村剛を一方的に破り、世界チャンピオンのベーナベ・ビラカンポも倒しました。

大場政夫 | ベルクレック・チャルパンチャイを倒しWBA世界フライ級王座獲得

1970年4月、当時世界ランキング4位にランクされていた大場にチャンスが訪れます。

ビラカンポはタイのベルクレック・チャルバンチャイにタイトルを奪われ、その初防衛の相手にビラカンポを破った大場が指名されました。

当然チャンピオンは初防衛戦を地元タイで行いたかったが、帝拳の本田明彦会長の力で、チャンピオンの希望していたバンコクから東京に移され、1970年10月22日・日本講堂に決まりました。

当時のベルクレックは強敵です。

タイ人選手に多くみられる、ムエタイからボクシングに転向してきた選手で、腕の3倍の筋力と言われる蹴りを受け続けてきた選手ということもあり、タフネスとスタミナが売りの選手です。

しかし、この試合の当日チャンピオンは減量に失敗し、5度目の計量で義歯まで外してようやくパスするような状態でした。

ベルクレックの持ち味であるスタミナは失われたも同然の状態となっておりました。

試合は1ラウンド目からスピードの差が現れました。

減量苦でベタ足でパンチを繰り出すベルクレックに対し、鮮やかなアウトボクシングを展開する大場。

2回には苦し紛れに繰り出したムエタイ風の肘を大場に入れ、右瞼から血を流します。

しかしヒメネス主審はこの反則を見逃しません。

13ラウンド目にチャンスと見た大場はチャンピオンに強打を浴びせ、三度のダウンを奪い、三度目のダウンで自動的にKO勝ちとなります(スリーノックダウン制)。

この瞬間、名門帝拳ジムは創立45周年にして初めての世界チャンピオンを輩出することになります。

その当時大場はまだ21歳という若さでした。

そして冒頭に述べたチャチャイ・チオノイとの5度目の防衛戦まで約2年間、大場はタイトルを手放すことなく防衛し、5度目の防衛が成功したその3週間後、自身の運転する車で生涯を終えます。

チャンピオン在位中に亡くなったということで「永遠のチャンピオン」という形で後世に語り継がれます。

大場政夫 生涯戦績:38戦35勝(16KO)2敗1分。

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