ワシル・ロマンチェコ | 精密機械の異名を持つボクシング界最高傑作



ワシル・ロマンチェコ | 精密機械の異名を持つボクシング界最高傑作
ウクライナの生んだボクシング界の最高傑作と呼ばれるワシル・ロマンチェコ!
北京・ロンドンオリンピックを連覇し、アマチュア戦績は驚異の396勝1敗。
わずか3戦目で世界タイトル奪取。7戦目での2階級制覇はいずれも現在の世界最速記録!。

現在、わずか8戦のキャリアにしてパウンドフォーパウンド最強候補と言われるまでになっています。

次戦はあの内山高志に二度勝利したジェスレル・コラレスとの統一戦になるとみられており、そのことについても触れていきたいと思います。

ワシル・ロマンチェコはウクライナのプロボクサーです。

1988年2月17日生まれの28歳。

身長169cm・リーチ165cmと、スーパーフェザー級の選手としては決して恵まれた体格とは言えませんが実力は間違いなく最強クラス!

スポンサーリンク



アマチュア時代の戦績は396勝1敗で、唯一の黒星は2007年にシカゴで行われた世界選手権の決勝において、アルバート・セリモフにつけられたものです。

それ以降は連戦連勝。

前述した北京・ロンドンの両オリンピックの制覇以外にも2009年ミランで行われた世界選手権で金メダル・2011年バクーで行われた世界選手権でも金メダル。

そして2008年にリバプールで行われたヨーロッパ選手権でも金メダルと国際大会を総なめしております。

ワシル・ロマンチェコ プロ転向

プロ転向後はアメリカへ渡り、敏腕プロモーターであるボブ・アラムのトップランクと契約をします。

同じ北京オリンピックで金メダルを獲得し、現在フライ級の世界チャンピオンである鄒 市明(ゾウ・シミン)やミドル級で金メダルを獲得した日本の村田諒太も所属しているプロモーターです。

スポンサーリンク



さらにセルゲイ・コバレフらロシアの有力なプロボクサーを多数擁するマネージャーのエグリス・クリマスと契約を交わします。

ボクシングは興行です。

ボクシングをするための環境づくりはとても大切です。

実力はあってもプロモーターの力がなくて世界戦の機会に恵まれないボクサーなんて世の中に沢山います。

マッチメイクに困るだけではありません。

その環境づくりをしっかりしていなかったらこれほどの実力のある選手はスパーリングパートナーにも困るでしょう。

わかりやすく国内の話にするならば、地方のジムでは重量級の選手はもちろん、軽量級でも日本ランカークラスになるとスパーリングパートナーがおらず、苦労しています。

同等の力を持った選手が近くにおらず、沢山の練習生が一人ずつ交代でリングに上がり、多いときは5人・6人を相手にスパーリングをしています。

それだけいれば5人目が終わる頃には1人目はスタミナ回復してまたスパーリングできますからね。。

ボクシングはスパーリングから学ぶことも沢山あるのに同じ相手としかスパーリングができません。

また、プロモーターに力がなければ試合も組めません。

試合の機会に恵まれたとしても、体重面・開催地の面など、有利な条件で試合をすることができなくなります。

様々な面で苦労を強いられることになるでしょう。

しかし、ロマンチェコは実力と実績で最高の環境を手に入れていると言ってもいいでしょう。

プロデビュー戦は2013年10月12日。

ファン・マヌエル・マルケスVSティモシー・ブラッドリーの前座でデビューを果たします。

対戦相手はWBO世界フェザー級6位でWBOインターナショナルフェザー級チャンピオンであるホセ・ラミレスと対戦しています。

試合は1ラウンド目の1分過ぎに左ボディで最初のダウンを奪い、2回、3回で完全にペースをつかみ、4ラウンドに左ボディを2発当たるとラミレスは転がり込んでダウンします。

レフェリーは悶絶したラミレスを見てカウントをストップし、4回2分59秒KO勝ちを収めタイトルの獲得と同時にWBO世界フェザー級5位にランクインします。

なんとデビュー戦で世界ランキング入り!

予想はされていたものの、圧倒的な力を見せつけたデビュー戦でした。

スポンサーリンク



2戦目は2014年3月1日、フリオ・セサール・チャベス・ジュニア対ブライアン・ベラの前座でWBO世界フェザー級チャンピオンであるオルランド・サリドと対戦します。

なんとわずか2戦目での世界タイトル挑戦です!!

しかし、この試合は残念ながら通常通りには行えませんでした。

なんと前日計量でチャンピオンのサリドが体重超過で王座を剥奪されます。

減量に失敗してしまうのです。

なので、ロマチェンコが勝った場合のみ王座獲得という変則ルールで行われますが、12回1-2(115-113、113-115、112-116)の僅差判定負けでプロ初黒星と同時に王座獲得に失敗してしまいます。

ワシル・ロマンチェコ 世界最速タイ記録! | 3戦目での世界タイトル獲得!!

2014年6月21日、オルランド・サリドが体重超過で王座剥奪をされたことで空位となったWBO世界フェザー級王座決定戦が行われます。

その試合でロマンチェコはWBO世界フェザー級1位のゲーリー・ラッセル・ジュニアと対戦し、12回2-0(1人が114-114、2人が116-112)で判定勝ちを収めプロボクシング界最短タイ記録となる3戦目でWBO世界フェザー級チャンピオンとなりました。

ちなみにもう1人はセンサク・ムアンスリンというタイの選手です。

1975年に達成した記録です。

ちなみに日本記録は田中恒成の5戦目です。

2015年に井上尚弥の持つ6戦目での世界王座獲得という大記録を塗り替えました。

この試合を受けて、ロマンチェコはプロ3戦目での世界タイトル獲得の実績を評価され、WBOの2014年7月の月間MVPに選出されます。

初防衛戦は2014年11月22日。

マニー・パッキャオ対クリス・アルギエリの前座でWBOアジア太平洋フェザー級チャンピオンであり、WBO世界フェザー級1位のチョンラターン・ピリヤピンヨーとの指名試合を行います。

この試合は4ラウンド目にチョンラターンからキャリア初のダウンを奪いましたが、その後は右拳を負傷し、KOには至りませんでした。

しかし、世界最高峰の多彩なテクニックを披露して12回3-0(3者とも120-107)の大差判定勝ちで初防衛に成功します。

2度目の防衛戦は2015年5月2日。

あの伝説の一戦、フロイド・メイウェザー・ジュニアVSマニー・パッキャオの前座でWBO世界フェザー級1位でNABO北米フェザー級チャンピオンでもある、ガマリエル・ロドリゲスと2度目の防衛戦を行います。

それまで一度もKO負けを喫したことのなかったロドリゲスにボディフック一撃で悶絶KOを奪い、9回55秒KO勝ちを収め2度目の防衛に成功します。

3度目の防衛戦は2015年11月7日。

ティモシー・ブラッドリーVSブランドン・リオスの前座でロムロ・コアシチャと対戦し、2度目の防衛戦の時と同じくボディフックで悶絶させ、10回2分35秒KO勝ちで3度目の防衛に成功します。

一昔前はボディで倒れると恥ずかしいと言われていました。

それは、頭部を打たれて倒れる時と違い、意識がハッキリしている状態でのダウンとなるので、「根性なし」ということでそういわれていたのではないかと思います。

しかし、、ボディが本当に効いたら忍耐でどうにかなる問題ではありません。

僕も一度スパーリング中にボディで倒れたことがありましたけど、我慢とかそういう次元ではなく、膝が折れ、立ち上がることができませんでした。

そして、頭部への打撃でのダウンと違い、気を失うこともないので痛みをしっかりと味わうことになります。。

ワシル・ロマンチェコ | 史上最速7戦目での2階級制覇!!

7戦目は2016年6月11日

ロマンチェコはWBO世界フェザー級タイトルを保持したままWBO世界スーパーフェザー級チャンピオンのローマン・マルチネスと対戦します。

この試合も完全にロマンチェコのペース。

初回からストップ寸前にする展開になり、最後は左アッパーから右フックでマルチネスを失神させる5ラウンド1分9秒KO勝ちを収め、日本の井上尚弥の持つ(2016年田中恒成も並びます)、8戦目での世界2階級制覇の記録上回る世界最速7戦目での2階級制覇を達成しました。

そしてこの試合後にWBO世界フェザー級王座を返上します。

その後WBOの最新ランキングは、ロマンチェコの返上したWBO世界フェザー級王座を空位とし、上述のマルチネス戦を制したロマチェンコをWBO世界スーパーフェザー級チャンピオンとし、WBOの2016年6月度の月間MVPに選出します。

そして8戦目は2016年11月26日。

元WBA世界フェザー級スーパーチャンピオンで、WBO世界スーパーフェザー級8位のニコラス・ウォータースと対戦し、ウォータースの7回終了時棄権によりWBO世界スーパーフェザー級王座の初防衛に成功します。

そして現在、大晦日に内山高志を退け初防衛に成功したWBA世界スーパーフェザー級スーパーチャンピオンであるジェスレル・コラレスと王座統一戦の実現が噂されています。

プロモーターのボブ・アラムは

ロマチェンコは4月8日か15日に対戦するだろう。まだ対戦することで契約を締結したわけではないが、おそらくコラレスとの王座統一戦になるだろう。」

とコメントしています。

あの内山高志を破ったジェスレル・コラレスは最強の相手とのビックマッチを控えています。

ロマンチェコについて新しい情報が入ったらこちらに追記していきます。

スポンサーリンク



スポンサーリンク




山中慎介VSカルロス・カールソン | 12度目の防衛戦で記録に王手

ボクシング 井岡一翔VS鄒市明(ゾウ・シミン) | フライ級世界タイトル統一戦

関連記事

  1. パウンドフォーパウンド 2018・最新ランキング | 井上尚弥が…

    パウンドフォーパウンド 2018・最新ランキング | 井上尚弥がPFP8位にランクアップ!…

  2. セルゲイ・コバレフVSアンドレ・ウォード | 実力伯仲のビックマ…

    セルゲイ・コバレフVSアンドレ・ウォード | 実力伯仲のビックマッチ!ボクシング界待望のビッ…

  3. ボクシング リゴンドーVSロマンチェコ | 究極の技巧派対決!

    ボクシング ギジェルモ・リゴンドーVSワシル・ロマンチェコ! | 究極の技巧派対決!オリンピ…

  4. ボクシング 亀海善寛VSミゲール・コット | 4階級制覇チャンピ…

    ボクシング 亀海善寛VSミゲール・コット | 4階級制覇チャンピオンとの一戦亀海善寛と元世界…

  5. フロイドメイウェザーvsコナーマクレガー | ボクシングルールで…

    フロイドメイウェザーvsコナーマクレガー | ボクシングルールでラスベガスで激突!プロボクシ…

  6. ボクシングの階級 スーパーバンタム級 | ウェイト(体重)・身長…

    ボクシングの階級 スーパーバンタム級 | ウェイト(体重)・身長・チャンピオンボクシングの階…

  7. ボクシング ゲンナジー・ゴロフキンVSダニエル・ジェイコブス |…

    らボクシング ゲンナディ・ゴロフキンVSダニエル・ジェイコブス | 単独1位の18連続KO防衛狙…

  8. アンドレ・ウォードがセルゲイ・コバレフを下し新チャンピオンに!!…

    アンドレ・ウォードがセルゲイ・コバレフを下し新チャンピオンに!! | WBAスーパー・IBF・W…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

スポンサーリンク

カテゴリー

アクセスカウンター

アクセスカウンター
PAGE TOP