具志堅用高 伝説の13度防衛記録! | ボクシング界最強のチャンピオン達~チャンピオン名鑑~



具志堅用高伝説の13度防衛記録! | ボクシング界最強のチャンピオン達~チャンピオン名鑑~
ボクシング界のチャンピオン達の中でも具志堅用高の実績・強さは飛びぬけています。
世界タイトル13度防衛は35年経った今でも残る大記録です! そして引退後はボクシングジムを開設し、設立24年目にして比嘉大吾という念願の世界チャンピオンも育て上げます。
その時の発した感動の名言・・・。
具志堅用高 戦績:24戦23勝(15KO)1敗。

高校チャンピオンからプロ入りし、わずか9戦目で世界チャンピオンに輝き、その後4年半にわたりそのタイトルを防衛し続けました。

防衛回数はなんと13回!!  
これは36年経った今でも誰も抜くことのできていない大記録です。

追記
2017年8月15日
山中慎介が37年ぶりにこの大記録、13目の防衛に挑戦します。

山中慎介VSルイス・ネリー | ボクシングの歴史を変える試合・具志堅用高の防衛記録への挑戦!


結果:山中慎介は挑戦者ルイス・ネリーの強打の前に4ラウンドTKO敗けを喫し13度目の防衛に失敗してしまいます。

現在最も防衛回数が多いのは田口良一の6回。。

しばらくこの具志堅の記録を破るものは現れることはなさそうですね。。

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白井義男さんに始まり、2017年7月28日に中国の英雄ゾウシミンを倒した木村翔まで日本ボクシング界には83人のボクサーが世界チャンピオンという栄光の座をつかみ取りました。

その中で誰が一番強かったのか。 最強論議は格闘技の世界ではつきものですが、その中で必ず名前が挙がってくるのがこの具志堅用高というボクサーです。

それは日本人でわずか4人しかいない(うちボクサーはファイティング原田と具志堅用高のみ)ボクシング殿堂入りを果たしたことからもわかります。


ちなみに残りの2人は帝拳プロモーション会長の本田明彦氏とボクシング評論家・マッチメーカー兼トレーナーであるジョー小泉氏です。

時代を彩ったボクサー具志堅用高伝説をご紹介します。

もしこの記事が面白いと感じたらシェアをお願いします ^^)

目次

具志堅用高の強運

具志堅用高は興南高校時代強打のサウスポーとして全国優勝を成し遂げています。

しかしその彼が東京に上京し、プロ転向を果たした直後、思っていた実績を挙げられず四苦八苦していました。

それは、、彼がインターハイを制したのはモスキート級(45kg以下)という階級です。

しかしプロには当時最も軽い階級として設定されていたのがフライ級でした。

最軽量の階級を選んだものの、それは具志堅にとって最良の階級ではなかったのです。

デビューから2戦。 インターハイを制した強打の具志堅は、苦戦の末判定勝ちという思わぬ結果で苦しんでいました。

そんな時、WBA・WBCともに1975年からフライ級の下にライトフライ級という階級を創設しました。

そのライトフライ級という階級が具志堅用高にとって最も理想的な階級となり、そこから彼の快進撃がはじまります。

その試運転として行われたのが世界ライトフライ級3位のセサール・ゴメス・キーとの一戦です。

この選手と対戦した具志堅は素早く獰猛な左右の連打でこのキーを7ラウンドでマットに沈め、9戦目での世界タイトル挑戦に駒を進めます。

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具志堅用高VSファン・グスマン | 9戦目での世界タイトル獲得!

協栄ジムの故・金平正紀会長が「100年に一人の天才」のキャッチコピーで売り出した沖縄の少年が、「世界のカンムリワシ」として注目を集めることになった伝説の一戦となります。

25勝(20KO)1敗という軽量級では破格のKO率を誇るチャンピオン、ファン・ホセ・グスマンに対し、具志堅はまだ8戦しかプロ経験のない具志堅が勝てるはずがないと思われていました。

しかし、具志堅は序盤から果敢に攻め続けます。

2ラウンド目には左右の連打からのストレートでチャンピオンから早くもダウンを奪います。

チャンピオンもそのままでは終われないと、第3Rには勢いを盛り返し危険な場面もありましたが、その後、第4Rにもダウンを奪い、第5、6Rにもチャンピオンを圧倒します。

続く7ラウンド目、右アッパーから左ストレートを打ち込むと、チャンピオンは倒れこみ、そのまま10カウントを聞かせます。

その勝利のリングで具志堅は

自分は(狙った獲物は絶対に逃さない)カンムリワシになりたい

この言葉がその後4年半にも及ぶ、具志堅用高伝説の始まりとなります。

ちなみに現在具志堅用高は犬を飼っています。
その犬の名前をこの名チャンピオン ファン・グスマンの名前から「グスマン」と名付けたそうです。

・・・グスマンが知ったら複雑な気持ちになるでしょうね・・・(笑)

具志堅用高 防衛戦

具志堅の防衛戦は、初防衛戦が元世界同級チャンピオンである、ハイメ・リオス。
2度目の防衛戦は2度目の防衛戦の相手はリゴベルト・リアスコとの対戦となります.

この2戦は具志堅は苦戦の末の判定勝ちをおさめます。

後に、この2試合の苦戦がわずか9戦しかなかった具志堅を大きく成長させる一戦となります。

3度目の防衛戦で挑戦者モンシャム・マハチャイを4ラウンドで下すと、翌年1978年に行われた4試合の防衛戦を全てKO勝ちでクリアします。

さらに1979年にはその連続KO記録を2つ伸ばし、驚異の世界タイトル7連続KOという偉大な記録を達成します。

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koというと、パンチ力や攻撃力を注目されますが、最もKOにつながる要因は実力差です。

どんなにパンチ力があっても当たらなければ意味がないですからね。

逆に、あまり力がこもっていなくてもタイミングがバッチリあえば効いてしまうもの。。

また、連打で入ればレフェリーがストップをかけてテクニカルノックアウト勝ち(TKO)になります。

だから4回戦・6回戦時代KOで勝てていた選手も世界戦になると急にKOができなくなります。

しかし具志堅は当然対戦相手は全て世界ランカーという世界タイトルマッチという大舞台で、圧倒的な実力差を証明し続けました。

的確な距離感とチャンスを見逃さずKOにつなげる爆発力・・・当時の具志堅は非の打ちどころのない完璧なボクサーでした。

そして当初このライトフライ級は必要ないという意見が飛び交っていた中、具志堅が実力をみせつけることで、他の階級と変わらない評価を受けるようになっていきます。

まさにライトフライ級という階級の先駆者・パイオニア的な存在となりました。

その後順調に防衛を重ねていき、その防衛回数が10度を超えるあたりから具志堅の心身に微妙な陰りが見え始めます。

以前のプロボクシング界は試合のペースが感覚が短いです。
世界ランカーを相手に年間3~4度の試合を行い、彼は肉体を疲弊させていきます。

それでも具志堅のモチベーションを保ち続けていたのは当時のライトフライ級の連続防衛記録である11度の連続防衛記録でした。

80年6月、具志堅はマルチン・バルガスを挑戦者に迎えます。

バルガスは当時59勝(38KO)5敗3分という経験豊富なキャリアを持っていました。

だがバルガスは、当時モチベーションも高く保ちながらリングに上がっていた具志堅の敵ではありませんでした。

初回からチャンピオンが一方的に攻めまくる展開となり、8ラウンド目に3度のダウンを奪って決着をつけます。

具志堅用高VSペドロ・フローレス | 無敵のチャンピオンがリングに沈む

そして迎えた13度目の防衛戦。

対戦相手のペドロ・フローレスはタフネスだけが売りの挑戦者でした。

当然具志堅の敵ではないというのが関係者の予想でしたが、具志堅は苦戦をしてしまいます。
なんとか判定でこの試合を勝利するですが、1981年3月、このフローレスとの再戦で14度目の防衛に失敗して12ラウンド目に滅多打ちにあいマットに沈みます。

その後もちろんジム側は具志堅に再起を勧めますが、具志堅の引退の意思は堅くそのまま引退するという結果に至りました。

具志堅は後に

可能なら12度目の防衛戦後に引退したかった

と語っていますが、それは不可能なこと。

現在では故・白井義男と一緒に設立した白井・具志堅ジムの会長として後進の指導をしています。

現在12連続KO中の比嘉大吾等有望な選手もそろっており、世界のカンムリワシが世界のリングに舞い戻ってくる日も近いでしょう。

具志堅用高の愛弟子・比嘉大吾が世界タイトルを獲得 | 言葉にならず男泣き

ついに具志堅用高の愛弟子、比嘉大吾が世界タイトルを獲得します。
ボクシング 比嘉大吾VSファン・エルナンデス | 全勝全KOの世界チャンピオン誕生か!?

難敵エルナンデスを相手に1ラウンドから前進を続け6ラウンド目だけで4度、計6度のダウンを奪い見事なTKOで王座獲得劇を見せました!

戦績:13戦13勝(13ko)。日本ボクシング史上初の全勝全KOの世界チャンピオンの誕生です!!

涙の比嘉大吾。 周囲が笑顔に包まれる中、具志堅は一度として笑顔を見せることはありませんでした。

そして頬を流れる涙。。

男は本当に嬉しいときに涙を流すんだよ。
悲しいときに流す涙は偽物だよ。。

そしてリング上のインタビューでマイクを向けられたときに発したセリフ

ありがとうございました。
比嘉大吾をほめてください

本当に心配だった。けど大吾を信用していました。
本当に素晴らしい試合をしてくれました

最後まで愛弟子を持ち上げ、愛弟子のこれまでの努力を称えるその姿に具志堅用高の人柄が出ていたような気がします。


具志堅用高の強さ | 現在のボクシング界と昔のボクシング界の違い

ここまで具志堅用高のボクシング人生を記しました。

ところでこの13度の防衛記録。 
この記録の凄さは具志堅の時代と現在のボクシング界では時代背景が違いすぎるので単純に比較することはできません。

それはどういうことかというと、、

まず世界タイトルの承認団体の数です。

昔はWBAとWBCの2団体しかありませんでした。

各階級で世界チャンピオンを名乗れる人間は世界に2人だけしかおらず、世界中の強豪ボクサーがこの2つの頂点を目指してしのぎを削って争っていました。

しかし、現在では日本が認める主要団体だけでも4つ。 マイナー団体なども合わせると数えきれないくらいあります。

その数だけ「世界チャンピオン」がいるわけで、もし仮に自分より強い選手がいたとしてもその選手が自分の団体のチャンピオンを狙っておらず、他の団体のチャンピオンとなった場合は共存共栄することもできてしまいます。

しかも現在はプロボクシング全17階級あるのに対して当時のプロボクシング界は13階級しかありませんでした。

当然1階級あたりの人口も増え、よりチャンピオンになるのは難しかったといえるでしょう。

そのような圧倒的不利な状況の中、13回の連続防衛を果たしたのがこの具志堅用高というボクサーです。

バラエティ番組ではおバカキャラとしてお茶の間を笑わせている具志堅用高。

しかしこの人はボクシング界では伝説的な実績を残した偉人なんです。

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