ボクシング 京口紘人vsホセ・アルグメド | 辰吉丈一郎直伝ボディで世界を獲る‼
京口紘人が8戦目での世界挑戦! チャンピオンはホセ・アルグメド。
2017年7月23日に田口良一とダブル世界タイトルマッチ!
京口紘人 戦績:7戦7勝(6ko) ホセ・アルグメド 戦積:23戦19勝(11ko)3敗1分
2017年7月23日。
WBAライトフライ級チャンピオンの田口良一の6度目の防衛戦と同じリングで同門の京口紘人が8戦目にして初のタイトルマッチに挑みます。
対戦相手はIBF世界ミニマム級チャンピオンのホセ・アルグメド。
わずか8戦目にしてのタイトル奪取という快挙は成し遂げられるのでしょうか。
目次
ボクシング 京口紘人vsホセ・アルグメド | 京口紘人の実績
京口紘人 プロフィール
1993年11月27日 大阪府生まれ
身長 160cm
階級 ミニマム級
血液型 O型
趣味 スニーカー集め、絵描き
特技 ブレイクダンス
伯太高〜大阪商業大卒
元々格闘技は父親が空手の師範だったことがきっかけで3歳から空手をやっていたそうです。
お兄さんがボクシングをやっていたことに刺激され12歳でボクシングに転向してということです。
「ジョーちゃん」と呼ぶ辰吉丈一郎に大進学までの3年間は
かわいがってもらい、いろいろ教えてもらった
と語っており、特に左ボディーは一日中サンドバッグをたたかされて教え込まれたそうです。
大学時代はボクシング部で主将として活躍します。
2014年には国体で優勝し、同年全日本選手権でも準優勝を果たします。
そして2015年には台北市カップで準優勝と、国際大会でも活躍し、66戦52勝(8KO・RSC) というアマチュア戦績を残し、鳴り物入りでプロに転向します。
この選手の魅力はなんといっても倒すボクシング。
通常やはり重量級に行くほどko率は高くなります。
最軽量のミニマム級では数十戦というキャリアがあってもKOは一桁という選手も少なくないのですが、この京口紘人はプロデビューからなんと5連続koしてしまいます。
1度はkoを逃してしまったのですが7戦7勝(6ko)と素晴らしいko率を誇ります。
アマチュアの戦績があるので次々と強敵との試合をこなし、わずか6戦目で東洋太平洋タイトルのベルトを獲得!
そしてついに8戦目に世界挑戦というチャンスをつかみました。
ボクシング 京口紘人vsホセ・アルグメド | チャンピオン、ホセ・アルグメドの実力
京口紘人が挑むホセ・アルグメドについてご紹介します。
この選手は実は来日経験があり、2015年12月31日。
当時のチャンピオン・日本の高山勝成とタイトルマッチを行うために来日しました。
その時は高山が偶然のバッティングで負傷し、9回終了時に負傷判定ということになり、2-1(85-86、2者が87-84)の判定勝ちを収めタイトル奪取に成功しています。
そのタイトルをこれまで2度の防衛に成功しており、チャンピオンとしての自信を深めています。
ボクシングスタイルは接近戦にめっぽう強く、フックを思い切りよく振ってくるブルファイターです。
ホセ・アルグメドも23戦19勝(11ko)3敗1分という最軽量のミニマム級らしからぬ高いko率を誇ります。
スタイル的にもko必至の熱い戦いとなるのではないでしょうか。
ボクシング 京口紘人vsホセ・アルグメド | 予備検診
7月23日に行われるIBFミニマム級タイトルマッチに向けての予備検診が21日に大田区総合体育館で行われました。
両者異常なしという診断を受け、23日の世界戦の準備が万端であることがわかりました。
公開練習の時、京口との防衛戦が終わった後はアメリカのネバダ州・ラスベガスで防衛戦を予定しているということを明かしたアルグメドに対し京口は、
そうはさせない。チャンピオンをリスペクトしているが、先を見ていると足元をすくわれる。好きに言わせておけばいい
と気合を入れます。
ボクシング 京口紘人vsホセ・アルグメド | 前日計量
翌日に控えた京口の世界初挑戦の前日計量が22日、試合会場となる大田区総合体育館で前日計量が行われました。
前回の高山戦に引き続き、2度目の来日となるアルグメドは、
相手が倒れるまでやる。明日は戦争になる
と京口を挑発。
しかし京口は
僕は戦争が嫌い。 世界平和が大事
と返し笑いを取ります。
計量はアルグメドが500gアンダーの47.1kgで一発パス。
京口もリミットの46.1kgで一発パスします。
京口がこの試合に勝てば井上尚弥が持つデビューから1年6か月での世界タイトル奪取という記録を更新する大切な試合です。
京口紘人の世界タイトル奪取に期待したいと思います。
ボクシング 京口紘人vsホセ・アルグメド | 試合結果
1ラウンド目
京口は試合序盤から果敢に前に出て、得意の左ボディブローも繰り出します。
京口のキャリアのほとんどは序盤でのKOで試合を終わらせており、今回も初回からKOを意識して試合を組み立てていきます。
チャンピオンは時折サウスポーにスイッチするなど変則的な動きから左右のパンチを大きく振るうなどして応戦します。
2ラウンド目
チャンピオンが変則的な動きからオーバーハンド気味のラフなパンチを打ちます。
しかし京口はしっかりガードを固め直撃は許しません。
3ラウンド目
このラウンドもチャンピオンはラフなファイトを見せます。
右のオーバーハンドと一緒に頭までぶつけようとするが京口はこのパンチをしっかりブロック・もしくは状態の動きで外します。
そして得意の左ボディを突き刺すなど、確実に有効打を重ねていきます。
4ラウンド目
4ラウンド目も京口は左ボディ・に左フック・右ストレートなど有効打を繰り出しペースをつかんだようでした。
5ラウンド目
京口がペースをつかんだと思いきやチャンピオンもペースを握られないよう構えを左右にスイッチさせながら攻勢に出て挑戦者を守勢にまわらせます。
6ラウンド目
このラウンドはアルグメドが完全に攻勢に出たラウンドでした。
アルグメドの攻撃に完全に守勢に回ってしまった京口に対し、「手を出せ」という声まで飛び出します。
なんとかペースを握ろうと左にスイッチする場面もありました。
7ラウンド
このラウンドは京口がボディブローに力を入れたラウンドとなります。
チャンピオンの入り際に左ボディをあわせます。 しかしチャンピオンは気にせずに変わらずラフな攻撃を続けます。
しかし、この回、京口の右のボディがクリーンヒットし、チャンピオンが体をくの字に曲げ苦悶の表情を浮かべる場面がありました。
再び引き寄せた流れに乗りたい京口。
8ラウンド目
京口は前ラウンドの流れに乗り、圧力をかける展開に持ち込み、接近戦からのボディブローを放ちます。
ここでハッキリとペースをつかんだ京口はラウンド終盤、左フックをチャンピオンの顔にクリーンヒットさせます。
9ラウンド
このラウンドの中盤、京口は左フックをクリーンヒットさせ、さらにそこから畳みかけチャンピオンをダウンさせます。
ここで一気に攻め切りたいところ。
再開後ワンツーからさらに右ストレートでKO寸前まで追い込みます。
しかしゴングが鳴りチャンピオンはゴングに救われました。
10ラウンド
このラウンドもやはりチャンピオンはダメージが残っている様子。
終盤には上下の打ち分けから左構えにスイッチしてからの左ストレートなど、トリッキーな攻撃を見事に決め、さらに攻勢にでます。
しかし倒しきれない。
11ラウンド
チャンピオンは逆転を狙って左右のパンチを強振します。
その中でも数発は京口に直撃しますが、KOに結び付くほど深刻なダメージは受けていない様子。
12ラウンド
KOでのタイトル奪取にこだわる京口と逆転を狙うアルグメド。
お互い最終回というにも関わらず激しい強打の打ち合いになります。
しかし決定的な場面は訪れず試合が終わります。
判定は111-116 112-115 112-115
3人のジャッジが全員挑戦者京口につけるという文句なしの判定で京口紘人がわずかデビューから1年3カ月・そして8戦で世界タイトルを獲得しました!
京口選手、おめでとうございます!!
ボクシング 京口紘人vsホセ・アルグメド | 試合後
京口のコメント
倒したのは右だったけど、左アッパーをもっと当てたかった。
接戦だったので、ダウンでのポイントを期待して判定を待ちました。
セコンドの声はしっかりと聞こえていました。
アルグメドは予想よりパンチはなかった。
右手には打撲以上の痛みがあり、後半は握らずに戦いました。
僕には経験がないけれど、試合の途中に拳を痛め、握ることもできないほどの痛みを感じる中、拳だけで戦うボクシングという競技で試合をするというのは本当につらいことだと思います。
そんなつらい状況の中最後まで戦い、勝利するというのは素晴らしい精神力だと思います。
アルグメド
日本での試合は自分にとってアウェイなのでKOじゃないと勝てないのはわかっていた。
試合が終わった瞬間、ドローだと思ったのでリベンジマッチを要求したい。
ダウンがなければ勝っていたと思う。
京口のボディは効いた。
自分にとって悪い夜だった。 今後もミニマム級でキャリアを続ける。
日本は自分にとってアウェイなのでKOでなければ勝てないというのは違いますよね。
日本は正直やりすぎというくらいに公平な判定を下します。
時には5月20日の村田諒太VSアッサン・エンダム戦のように逆ホームタウン・デシジョン(地元判定)が起こるくらいに。。
今日の試合では京口・田口、両者見事勝利して京口はタイトル奪取・田口はタイトル防衛を果たしました。
このミニマム級にはWBOチャンピオンに福原辰也がいます。
田口のライトフライ級には田中恒成・拳史郎がいます。
日本人の世界チャンピオンも現在12人と、あまりにも多く、チャンピオンの価値が低下しています。
元々、ボクシングは階級制で戦うスポーツなので世界チャンピオンが階級ごとに、同時に17人いることは仕方がないことです。
しかし、同階級に世界チャンピオンが、しかも同じ日本人でいるのはちょっとおかしな現象だと思います。
今回田口は田中との統一戦を行うことがほぼ内定しています。
是非京口にも福原と統一戦を行ってもらい、真のミニマム級NO1を証明してもらいたいと思います。
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